○政府委員(黒木利克君) 行管からまずお答えをいたしますが、厚生省関係で未整理のものが多いのは、主として国民の保健衛生上の問題、公害の防止等の問題でございますが、たとえば食品衛生関係あるいは理容師、美容師の関係、これはたとえば理美容師の問題でも、いわば許認可というものを廃止することによりまして、国民保健に相当な影響がございますので、直ちに整理が困難だということを厚生省が申しておるのでありますが、そのほか
○政府委員(黒木利克君) 御質問の許認可の整理のおくれております理由は、第一は情勢の変化によりまして、まだ許認可の整理が確定できかねるというものが一つございます。それともう一つは、法制的にある事項の許可を廃止いたしますと、関連した他の問題に波及いたしまして、どの程度でそれをとめたがいいか、そういう法制上の制約からくる遅延がございます。そのほか、現在たとえば農林省の問題のように、大きな政策の変更について
○政府委員(黒木利克君) 確かに御疑問も当然だと思うのでありますが、実は定員を削減するばかりでなしに、新規需要に対しては増員を認めておるわけでございます。したがいまして最高限度はきめてございますけれども、その範囲内で行政需要の消長に応じて再配分をしておるということでございますから、減らすばかりではないわけでございます。現実に四十六年度のこの総定員法の運用におきましては、結果的には数百名減らしたことになっておりますが
○政府委員(黒木利克君) この定員削減計画は、お話しのように四十四年から四十六年三カ年で第一次を実施するわけでございまして、四十六年度末の現状をもとにして四十七年から三年計画で第二次の定員削減計画をやる、お話しのとおりでございます。 それから「行政機構の簡素合理化の推進について」という四十五年の十一月二十日の閣議決定がございますが、これは直接には定員削減の問題には実は触れていないのでございまして、
○政府委員(黒木利克君) この総定員法のねらいなりあるいは評価につきまして、ただいま先生がおっしゃいましたが、いままで行政改革がなかなか思うように進まなかったのは、結局行政改革の方法論が確立をしてなかったことが大きな原因ではないかというふうに考えておるわけでありますが、その方法論の一つとして総定員法が制定をされたということが言えると思うのであります。したがいまして行政管理庁としては、この総定員法の所管官庁
○政府委員(黒木利克君) 大臣がお答えをいたしましたとおりでございまして、私が申し上げましたのは、社会保障の専門家としての私見だということでございます。
○政府委員(黒木利克君) 実は私、社会保障を専門に勉強しております者の一人としてお答え申したいと思いますが、実は医療保険から医療保障といいますか、それが発展の方向だといわれております。医療保障への方向というのは、国の責任が強化されていくんだ、これから医療保障に国が直接責任を持って、国の公務員でこれを施行するんだというのが進歩の方向だという一つの考えがあるわけです。ところが、国民健康保険のように、地域
○政府委員(黒木利克君) 私も行政管理庁に参りまして一年余りになりますが、その間の経験から、行政改革については改革を行なう方法論が確立されていなかったことに効果をあげなかった理由があるのではなかろうかという結論に達しました。その方法論というのは、一つは解決をしたわけでありますが、国家公務員の総定員法で、これは内閣の責任で国家公務員の削減の方針をきめれば内閣の責任でこれが実行できるという実行の担保ができたわけでございます
○黒木政府委員 お答えいたします。 いわゆる国民の背番号制度というものを政府が実施するということをきめたわけではないのでございます。行政管理庁で、各官庁が電子計算機を採用して行政事務の能率化、合理化をはかろうというような動きがありますから、私のほうに情報管理の担当官を置きまして、電子計算機を採用しております各省庁の担当官をしょっちゅう集めまして、一体どうしたら行政に電子計算機をうまく活用できるかというようなことを
○黒木政府委員 いわゆる国民背番号制度の問題につきましては、行政管理局でいろいろ検討いたしておりますので、担当の管理局長から説明をさせます。
○黒木政府委員 昭和四十三年度における行政管理庁関係の歳出決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 行政管理庁の歳出予算現額は四十三億八千七十一万円余でありまして、支出済み歳出額は四十三億七千四百十四万円余、不用額は六百五十六万円余であります。 歳出予算現額の内訳は、歳出予算額四十一億三千四百六十三万円余、予備費使用額二億九百十万円余、総理本府から移用を受けた額二千九百四十七万円、日本学術会議
○政府委員(黒木利克君) ただいま御指摘のありました特殊法人及び各種審議会の整理統合の促進並びに電子計算機の計画的かつ合理的利用の推進の事項に関しましては、行政管理庁といたしましても、御趣旨を十分尊重してまいりたいと存じます。
○黒木政府委員 御説のように、官僚主義と申しますか、行政が官僚の独善あるいは官僚の専制になっていくことは、この民主行政において、民主政治において最も慎まなくてはならぬ、注意をしなくてはならぬ点だと思います。まさに御意見のとおりでございます。 そこで、官僚のそういう官僚主義なりあるいは官僚の独善なりを予防して行政の民主化をはかることが必要だということで、実は行政管理庁には行政相談員制度というものがあるわけでございます
○黒木政府委員 山口委員のおっしゃるように、確かに国家公務員の数が戦後激増を見ております。また法令も戦前と比べますと膨大な立法の結果をもたらしておりますが、戦前は、法律というのは、立法事項というのは、国民の権利義務に関係することを主として規定をする、また公務員というものも国民の権利義務に関係のあるものを所掌するために任命されるというようなたてまえでございましたが、戦後英米流の行政の思想が入り込んでまいりまして
○黒木政府委員 ただいま山口委員から御質問がございましたが、私も長年行政に関係をしておりましたけれども、今般新たなる立場から政府の行政に参与するようになりまして感ずるところが多いのでありますが、行政はやはり国民のためにあるのであります。国民の奉仕に徹するのが行政の本旨であろうと思います。したがいまして、先ほど御意見にありましたように、官僚の独善とかあるいは官僚主義とか、そういうことを厳に慎まなくてはならぬということは
○政府委員(黒木利克君) 行政管理政務次官の黒木利克と申します。不敏な者でございますが、よろしくお願いを申し上げます。 —————————————
○黒木政府委員 お答えを申し上げます。 わが国の行政相談業務というのは、実は日本独特の仕事のようでございますが、お説のように、行政に対する不信あるいは政治不信の一つの原因が、やはりこの苦情のうっせきということでございますから、私は、目下非常に大事な業務だと思っております。 先ほど局長の報告で、最近相談受理件数が横ばいの状況であるということを御報告申し上げましたが、これは、最近各省庁あるいは地方自治体
○黒木政府委員 確かに、小山先生御指摘のとおり、行政監察は行政運営の改善の効果をあげなければ無意味でございますが、本年度の予算編成におきまして、実は、私たちの行政監察の監察勧告を予算編成に九十五%採用したということを大蔵省の主計局が申しております。 ただ、予算の削減をするために監察の勧告を九五%採用したということだけでは、お説のように各省もいやがりますから、やはり予算を必要な部面はふやしてもらうような
○黒木政府委員 四十二年度における行政管理庁関係の決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 行政管理庁の歳出予算額は四十億五千五百四十四万五千円でありまして、支出済み歳出額は四十億三千八百三十万円、不用額は一千七百十四万五千円であります。 歳出予算現額の内訳は、歳出予算額四十億六千八百十四万一千円、公正取引委員会へ移用した額四百六十七万九千円、土地調整委員会へ移用した額百一万七千円、北海道開発庁
○黒木利克君 改正の趣旨はよくわかりましたが、そこで、第三条の二項に、水質基準の規制対象事業場の範囲がたいへん拡大をしたと思える改正の条文が書いてございますが、一体これらの追加汚濁水源といいますか、この水質基準を守らせるためにいろいろな実体法があるわけなんでありますが、しかも各省にまたがっている。成瀬委員も御指摘がありましたが、あまりにも各省にまたがり過ぎているわけなんでありますが、しかも実体的な規制法令
○黒木利克君 そういうことで、「産業の相互協和」という条文を残しておる意味もわかりました。その後、例の神通川とか阿賀野川とか、健康被害という問題がやかましくなってまいりました。そういうことで、公害対策基本法もできたのだと思いますが、また本法も改正になることになったと思うのでありますけれども、しかも次に質問いたしまする健康救済の措置法案というような、わが国独特の制度までこれから登場しようということに相
○黒木利克君 私は、政府提出の公害三法案につきまして、法律案の内容について逐次御質問をしてみたいと思います。できれば大切だと思う点を洗いざらい尋ねたいと思いますから、ひとつ簡潔にお答えを願いたいのでありますが、順序といたしましては、成瀬委員からせっかく木曾川の具体的事例を踏まえての御熱心な質問がございましたから、私も、いわゆる水質保全の関係法案からお尋ねをしてみたいと思います。 第一は、いわゆる水質保全法案
○黒木利克君 それでわかりましたが、結局そういうような社会保障の適用上判定というものはある程度のものでしかない、だから社会保障の運用というものはもっと弾力的にやらなければならない、この疾病の特色にかんがみて。そういう感じが私もあったから、そういう質問いたしたわけです。
○黒木利克君 わかりました。 渡辺先生、お急ぎのようですから、ひとつ要点だけお尋ねをしたいと思います。 このむち打ち症の治癒というものをどの段階でお考えになるのか。まあ愚者さんのいまのお話を聞いておりましても、それがあいまいなためにいろいろあとのまたトラブルが起こったりあるいは医療類似行為に走ったり、お医者さんはあてにならぬというようなことに結局なっていくような感じもするのですけれども、社会保険
○黒木利克君 両先生に伺いたいのですが、まず渋沢先生にちょっと最初に簡単に御質問して、それから渡辺先生にお願いしたいと思います。 両先生にお伺いしたいことは、結局医学的にむち打ち症というものが何かということがはっきりしなければ診断なり治療の方針も確立せぬわけですが、また、そのはっきりせぬがために患者さんがいろいろ精神的な不安を持っておられる。精神的不安がそのむち打ち症の特色とも言えるわけなんでありますが
○黒木利克君 ちょっと、カドミウム中毒とイタイイタイ病は違うのだというようなお話でございますが、カドミウム中毒が三期とか四期とかになればイタイイタイ病だという御説明でございますが、ともかく、このカドミウムによる中毒の患者であるということを明らかにするには、やはり一つの診断基準みたいなものがなければならぬと思うのであります。富山県のイタイイタイ病の専門家グループによる審査会の診断基準というのが、われわれも
○黒木利克君 やはり、その調査は小林先生の本にもございますけれども、対照グループと比較してというのが常道だと思うのでありますけれども、一体対照グループというものをどんなふうにおとりになっておったのか、対照グループはおとりになっていないのかどうか、お伺いします。 それから新聞を見ますと、先ほどの御発言もございましたが、尿の検査をなさっておりますけれども、この新聞にもある、群馬医大の先生でありますが、
○黒木利克君 それでは高柳さんにお尋ねしたいと思いますが、先ほどの御発言を聞いておりますというと、安中にはすでに公害が起こらぬのがふしぎだ、人体への影響が現にある、イタイイタイ病の発生中だ、進行中だ、重大な問題だというような御発言がございました。実は、ことしの二月二十三日の朝日新聞を見て、私もショックを受けたのでございますが、きょうの御意見の御開陳と同じように、安中地区にイタイイタイ病が進行中だというような
○黒木利克君 十五歳から二十九歳。
○黒木利克君 出生率の激減のお答えがございましたが、これに関連いたしまして、人工妊娠中絶の現状と対策についてお尋ねをしたいのであります。 なお、先ほどお尋ねをいたしました十五歳から二十九歳の男女人口がこの二十年間にどれくらい一体減るという御推定か、それを重ねてお伺いをいたします。
○黒木利克君 私は、気分を一新しまして、わが国の人口問題から質問を始めます。 わが国戦後の人口の変化は世界に例がないといわれております。出生率、死亡率とも戦後十年間で半分に減ったというのであります。このため年齢構造も短期間に大きな変化を遂げました。子供人口の激減、老人人口の激増がそれであります。フランスにおきましては百五十年間もかかってなし遂げましたことを、わが国では僅々二十年でそうなったのであります
○黒木利克君 国有林は特別会計でございますから、やはり経営上どうしても無理なことをしなければならぬことも推測できるわけでありますが、先ほど申しましたが、経営計画は地元の人たちの意向も十分聞くのだということで安心はいたしましたが、私が質問をしておる現地における地元の人たちの意見では、どうも十分に説明を聞いていないということを言っておりますが、十分にひとつ説明をし、地元の意見を聞いてほしいのでございます
○黒木利克君 これは、私も資料を持っておりませんから、先ほどお願いしたように三納川上流の国有林の伐採の収益が大体どれほどだと——私は、災害復旧費の額と比べて国の財産なり国の費用の運用をもっと合理的にやったらどうかというような意味の質問をいたしておるわけでありますから、そういう資料をひとつお願いしたいと思います。 それから、単にこういうような国費の有効な使用、あるいは国有財産の効率的な運用ということだけでなしに
○黒木利克君 私の質問は、宮崎県の西都市にある三納川の上流の吹山国有林、それに隣接の田野川上流の籾木国有林、この二つとも西都営林署の管内でございますが、個々の国有林の伐採を中心にした問題についてでございます。この吹山国有林の下流は、昭和四十一年に大きな災害を受けております。今回宮古島台風がございましたが、これでも被害を受けた地域でございます。籾木のほうは、今回初めて大きな被害を受けたのでありますが、
○黒木利克君 現在えびの地区とか吉松地区では、民心の不安、動揺というのが一番の問題だと思うんです。その意味で私は御質問をしておるわけなんでありますが、特に地元では、大正二年の暮れに霧島の火山の大活動をやった。翌大正三年の一月には桜島の大爆発があった、これは私の生まれる以前ですが。地元ではそう言っているんですね。ところが、その前の年に今回のような微小地震がたびたび起こった。したがって、近く霧島なり桜島
○黒木利克君 ただいまの気象庁長官の発言によると、大臣の閣議での御報告が予報的中したといって大臣をほめておりますが、ところが、私の郷里のえびのの地震のことにつきましては、いささか地方においては、お考えになっておるような事情にないということをひとつ申し上げてみたいと思います。実は二月の十一日ごろから二、三回えびので小地震が続きまして、そこで地元民が心配いたしまして、宮崎の気象台に相談をいたしましたら、
○黒木利克君 運輸大臣に伺いますが、ことしは各地で地震が発生しておりますが、特に九州のえびの地震の直後と思いますけれども、中曽根大臣が閣議で、この一年間のことしの大地震の発生の確率は五二%だということを発表になり、それが新聞にも出ておりましたけれども、非常にショッキングな記事だと思いましたが、どういう一体根拠があるのか、気象庁としてどういうような研究をなさっておるのか、なぜこういうことを閣議で発表なさったのか
○黒木利克君 田村先生にお伺いをいたします。開業医の立場からの御意見ということでございましたが、国民の立場といいますか、国民医療の立場から少し疑問に思う点もありましたから、失礼でございますがお尋ねをいたします。 第一は、御発言中に、医学部の四年で十分な医学教育を受けたことになるのだから、その後のインターンというものは一年間の空費、一年間医者を殺すことになるというようなことをおっしゃいました。また、
○黒木利克君 ただいまは差別事情を含んだ失対事業法の適用の問題について、御論議がございましたが、私、聞いておりまして、いささか心配になった点がありましたので、一体どちらがほんとうに、こういうような失業対策事業に従事している人たちのためになるかという観点から考えを申し述べ、御意見を承りたいと思います。 私もこの道二十五年の専門の学者の一人のつもりでございますが、そもそもこの緊急失対というのが、第一次大戦後
○黒木利克君 中小企業庁長官に特に御質問をしますが、前回私は、昭和四十年度の通産省の決算報告書の中から高度化資金、近代化資金が六割余りしか活用されていない、四割近くが不用額に計上されているということに端を発しまして、政府の中小企業対策について概論的な御質問をして答弁を承ったんでありますが、先ほどは大橋委員から中小企業対策についてのいろいろな激励というか、非常に不十分な点は多々ある、しかし、中小企業庁
○黒木利克君 明年度の予算の編成が財政硬直化ということでなかなか各省困っているわけでありますが、来年度のこういうような予算というものを、このような不用額を出して、これはあまり希望が持てないように思うのでありますが、一体来年の予算でこういう問題をどう解決しようとしておられるのか、どういう要求をなさっておるのか、あるいは大蔵省がこういう不用額について追及してきたに違いないのでありますが、具体的にどういう
○黒木利克君 あなたの説明は、第十九回中小企業団体全国大会のあなたの演説の一部でありまして、私も十分これは勉強したつもりでありますが、洗い直しのいま途中であるというから早急に結論を求めるのは無理かとも思いますが、 これはお互いに洗い直して再検討をするという時期だと思いますけれども、先ほど質問いたしました近代化資金、高度化資金の不用額が三十八億も出ておる原因をあなたがどう見ておるか、単に大蔵省の主計局
○黒木利克君 昨日通商産業省から昭和四十年度通商産業省所管経費決算概要説明というものが配付になりましたが、この七ページを読んでみますというと、中小企業対策費が予算現額が百三十九億一千三百万円、その支出済み額は百億九千百万円でありますと書いてあります。百三十九億と百億の差が三十八億余りになるんでありますけれども、一体こういう多額な差額というものがあるのに、何の説明も書いてありませんが、非常に私は不親切
○黒木利克君 関連して。共同募金の役員と社会福祉協議会の役員と併任、兼任の問題につきまして御質問しますが、これは厚生省も単純にはお考えになっていないと思いますけれども、参考のためにお尋ねし、意見を申し述べておきます。 共同募金は、そもそもアメリカのまねをして始めたのでありますけれども、社会福祉協議会と共同募金の関係は、その後アメリカでは、社会福祉協議会と共同募金は合体をしている。最も進んだ地区では